依存症
まず初めてみる、依存症に対する治療プロセス
1、完全に断つのではなく減らすところから
→軽症者であれば効果が出やすい
2、行動計画を立てる
→欲求が起こるきっかけ(トリガー)を避ける行動習慣を考える
3、実際の行動を振り返る
→計画と比べて実際はどう行動していたか、どのような時に欲求が起きたか、リスクが高まったのか
4、コーピング方法を複数もつ
→欲求が高まったとき、トリガーを避けるための行動を複数持っておく
- 家族、友人、恋人に電話する
- 外を歩く
- お風呂に入る
- 場所を変える 等
5、ストップ思考法
→自分自身に刺激を与え、思考がストップしているうちにコーピングにうつる
- 手首にはめたゴムをパチンとする
- ほっぺを引っ張る、つねる
6、運動
→依存行動はドーパミンによるさらなる快感を求めることで起こるため、依存行動以外の代替行動をおこなう。運動によってドーパミンが放出されることがわかっており、専門プログラムでもフットサルや卓球、ボクシング等が行われている。
アルコール依存症
東京オリンピック以降、高度経済成長とともにアルコール依存症が増加、それに伴って精神科病院による治療が拡大した。
そのためアルコール依存症に対する治療過程が様々な依存症治療の基本となっている。
アルコール依存症の人と接する際の注意点
1、入院適応がある状態か?
- 離脱症状がある(手足の震え、冷や汗、落ち着きの無さ、暴言、暴力)
- 周囲に危害を加える可能性があるか
2、本人は依存症の自覚があるか?
- アルコールが原因で社会生活、日常生活が破綻してる自覚があるか
- 治療の意思があるか
3、家族は共依存の関係にないか?
- 妻が本人の失敗の尻拭いをしていないか
支援の方針
1、アルコールを飲むきっかけ、理由を知る
- 定年後やることがない
- さみしさ、孤独感
2、家族への暴力・暴言があればまず避難先の確保
- 親戚や兄弟、女性シェルターへ連絡
3、アルコール外来を紹介
- 本人に治療の意思がなければまず妻だけでも相談へ
- 一般精神科クリニックでも良いが、家族会や専門プログラムもあるような専門病院が尚良い
◎訪問診療につなげてしまうのもひとつ
◎飲酒運転の可能性がある場合は車の鍵は隠してしまう
◎本人の失敗は本人に責任を取らせる、家族が背負い込まない
高額療養費制度と限度額認定証
高額療養費制度とは
収入によって決められた1ヶ月の医療費の負担限度額(上限)を超えて支払ったら、あとから国が返金してくれる制度
です。
入院する、高額な薬を使用するなどして
国が定めた1ヶ月の負担限度額を超える医療費を支払った場合、
数カ月後に保険者から高額療養費制度適用についての通知が届きます。
返金の口座を指定し、負担限度額を超えた分を振り込んでもらいます。
また、負担限度額適用認定証を取得し
医療機関の窓口に提示すると、
窓口負担がその場で限度額までの金額となります。
つまり、
- 高額療養費制度=限度額を超えた分が還付されるしくみ
- 負担限度額適用認定証=提示することで窓口負担を限度額までと出来る、限度額の証明書
となります。